COVID-19に関する資料
COVID-19 & clinical management of mental health issues 日本語翻訳版公開のお知らせ
2021年1月10日、認定NPO法人日本若手精神科医の会(JYPO)がCOVID-19に対応した精神医療ガイドラインを翻訳し、ホームページで公開しました。
本ガイドラインはオックスフォード大学のCipriani教授らがエビデンスに基づいて作成したもので、clozapine、lithium、benzodiazepine、LAIなどをテーマとしたchapterもあり、それぞれCOVID-19に対する具体的な対策が詳細に解説されています。
COVID-19の脅威がますます迫っていますが、本ガイドラインがより有効な対策の糸口になることが期待されます。
今後適宜改訂される予定で、パブリックコメントも募集しているとのことですのでご確認ください。
COVID-19 & clinical management of mental health issues 日本語翻訳版公開のお知らせ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行下における、
こころの健康維持のコツ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行下における、こころの健康維持のコツ
(日本語翻訳版)
メンタルヘルスに携わる医療者の方へ
はじめに
今回のCOVID-19に際して、一般の方や医療関係者など多くの人がメンタル不調になり、また今後も増えていく可能性があります。そこでメンタルヘルスに携わる皆様に向けて、さまざまな機関から発行されている資料について整理を行いました。ご参考になれば幸いです。
目次
1. 心理・社会的変化の概要
新型コロナウイルス感染の流行に伴い、さまざまなストレスが生じ、こころの反応や社会的な問題が出現します。
これはウイルスそのものによって引き起こされる生物学的な感染症(第一の感染症)に次いで生じる、第二・第三の感染症(心理的・社会的感染症)と考えられています。
主な心理・社会的な変化には以下のものが挙げられます。
このような反応が生じることはむしろ自然であり、反応を否定するのではなく、どのような対処を行っていくべきかを検討することになります。
ストレス要因や心理的反応等、職員対象も含めたこころのケアに関する概要を把握する上では以下の資料が参考になります。
参考資料
2. 心理教育
こころのケアを考えていく場合に、まずはこころの問題が生じていることを対象者に理解していただく必要があります。その方の置かれている状況によって生じる反応もやや異なります。特に自宅での待機や入院・隔離などはそれぞれに困難な部分があります。
以下に隔離や入院、自宅待機の場合に心理教育として配布する資料の例を紹介します。
参考資料
3. ストレス対策
心理教育を踏まえた上で、心理的反応が過度にならないよう、日常生活で可能なセルフケア(?とつながる、規則正しい生活を送るなど)から始めてみるように推奨するのは一つの方法です。
参考資料
さらに、メンタル不調の悪化を防ぐことため、より治療的なスキルを用いて積極的なセルフケアをすることも方法の一つです。方法の紹介や、資材を用いて共同的に行うこともより効果的と考えられます。
参考資料
4. 医療現場における職員へのメンタルサポート
感染症治療の現場で対応する職員の方へのサポートを、メンタルヘルスの専門家として求められる機会も少なくないと思います。
その際には、ストレスチェックなど自分の状態への気づきを促すことが初めの段階となります。その上で前項のセルフケアについて周知し、さらに次の段階として専門家への相談を設定し、アクセスを容易にしておくのが理想的です。
以下にストレスチェックに役立つ資料と職員の方への参考資料、さらに院内等で配布する資料の例を挙げています。
参考資料
COVID-19に関連した資料については、紹介したもの以外にも多くの文献や資材、参考資料が存在します。共通して言えることは、メンタルヘルスを保つことの重要性です。一般の方や医療関係者へのサポートに本資料がお役に立てれば幸いです。